今回はビジネスを通じて社会課題の解決に向き合うおすすめのソーシャル企業10選を紹介したいと思います。「社会貢献ができる会社に勤めたい」、「ビジネスを通じた国際協力の関わり方に関心がある」、「海外で、手触り感のある現場で働いてみたい」そんな方々にオススメのビジョナリーな企業です。思い立ったが吉日、HPをのぞいてみて、採用の問い合わせをしてみるってのも良いんじゃないでしょうか?
それでは、さっそく紹介して参ります!
Mother House
「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念を掲げ、バングラディッシュを中心に生産拠点を設け、現地の職人の雇用を支えています。製品のデザインから、商材の確保、そして制作まで一貫して社内で行う「マザーハウスのものづくり」。ソーシャルビジネスという概念を日本国内広めた先駆者的企業で、私自身もビジネスを通じた社会貢献の概念を知ったのはマザーハウスがきっかけでした。
代表の山口さんが書かれた著書「裸でも生きる」読まれてない方はぜひ手に取ってみてください。
WASSHA
「Power to the people」のミッションを掲げ、ビジネスを通じて社会課題を解決して、人々をエンパワーするをまさに実践している企業。未電化地域の人々へLEDランタンを用いた電力を届け、生活の基盤を支える事業活動を行なっています。アフリカのタンザニア拠点を設け、現在はウガンダ、モザンビーク、コンゴ民主共和国と拠点を広げ、電力という非常に大切なライフラインの供給を行なっています。創業10周年を迎え、本格的なIPO目指して活動されているソーシャル企業です。
一時期私も、こちらへの転職を本格的に検討していたこともあり一押し企業。絶賛人材採用中とのことで、腕に自信のある方はぜひご検討してみてはいかがでしょうか?
Instalimb インスタリム
3Dプリンター技術を用いて、リーズナブルな義足を提供するソーシャル企業。従来義足は非常に高価なものとされ、低所得者層の方々は購入することができない現状があります。また、NGO等の寄付事業などで義足の提供される機会に恵まれたとしても、自分の体に合わず使用されなかったといった話も。代表の徳島さんは青年海外協力隊の出身で、現地で義足が手に入らず足を腐らせたまま死を待つだけの重度の糖尿病患者たちを見て、「この人を救えるのは俺しかいないんじゃないか」との想いから Instalimbを起業されました。現在はフィリピン、インドを中心に事業を拡大されています。
徳島さんのこちらのインタビューは心を揺さぶられるものがあります、ご興味あられる方は是非こちらも読んでみてください。
Global Mobility Service
金融包摂の世界の実現を掲げ、日本、東南アジアを中心にFinTechサービス事業を展開しています。これまで信用が低く、車両のファイナンス機会を受けれなかった方々がローンを組める仕組みづくりを推進しています。この取組が車両を使った就業支援を可能にし、途上国の方々の所得向上に繋がっています。
Hakki Africa(ケニア)やTerra Motors(インド)も近しいビジネスモデルにて事業を展開しております。IoTデバイスを用いた車両の動体管理/分析車両データと顧客の与信データを組み合わせることで、新たな与信モデルを構築しています。今後の動向に目が離せませんね。
Dots for inc.
WASSHAに勤めた大場代表が立ち上げた新進気鋭のITスタートアップ。低コストである分散型通信網を張り巡らせ、インターネットの通わない農村部のデジタル化「Smart village 」を推進している。地方にいても都市部や先進国と変わらない医療水準や教育水準が受けられるような世界観の実現に向け、ベナン・セネガルを中心に事業を展開しています。
グロービス主催の「G-STARTUP」の6th Batch Demo Day(成果発表会)にて、優秀賞とソーシャル・インパクト賞をダブル受賞しました。
ecologgie
世界人口の増加に伴う、「環境負荷の増大・食糧等の資源の枯渇」近い未来世界が直面するのこの課題を「コオロギ」という昆虫食を持って解決を試みる昆虫食スタートアップです。コオロギは畜産と比較すると圧倒的に環境負荷の少ない形で飼育でき、かつ豊富なタンパク質を供給できる「代替タンパク質」としても注目されています。
ecologgieはカンボジア・プノンペンにも拠点を構え、コオロギ農家の収入向上の一助にもなっております。カンボジアの日系レストランに商品を卸したり、現地ドラッグストアとコラボした商品を開発したり徐々に国内外でもecologgieブランドの浸透が進んできています。
メロディ・インターナショナル
「世界中のお母さんに、安心・安全な出産を!」を企業理念として、遠隔で妊婦さんとお腹の赤ちゃんの健康状態を確認することができる「分娩監視デバイス」を開発しております。付随するプラットフォームもあり、担当医師がいつでも母子の健康状態を確認できるサービスを国内外の医療機関に提供している香川大学発の医療系スタートアップです。
タイや南アフリカをはじめとし、海外への事業進出も積極的に進めており個人的にも大注目の企業。香川で落ち着いた環境に暮らしながら、社会貢献度の高い海外事業にも携われる点が非常に魅力的です。
RICCI EVERYDAY
アフリカはウガンダ初のバッグ・衣服・小物などの商品を展開するのアパレルブランド。商品生産を担当するのは、ウガンダのシングルマザーや元こども兵。「彼女たちがRICCI EVERYDAYの担い手であることを誇りに思い、自身をもって生き生きとした生活をおくってもらいたい」そんな想いを持って、事業を進められています。
また、アフリカンプリントを用いた多様性溢れる商品を身に纏うことで、「自分らしさ」「ありのままの自分」を表現してもらいたいそんな想いがメッセージとして商品には込められています。
代表である仲本さんとこれまでRICCI EVERYDAYの歩みが等身大で表現されている著書は必読です。僕も読みましたが「想いを持ってやりきることの大切さ」を教わると同時にそっと自分の背中をも押してくれる素敵な作品でした。まだ読まれてない方がいらっしゃれば是非!
坂ノ途中
「100年先も続く農業を」Visionに掲げ、環境負荷の少ない農業に取り組む農家の方々のサポートを坂ノ途中ブランドの立ち上げによって実施されています。
アグロフォレストリーの生産方法でコーヒー栽培を実施する途上国農家を支える「海の向こうコーヒー」こちらも掲げるVisionに一貫して根差し、森を守りながらもサステナブルな農業の持続・拡大に貢献しています。コーヒー好きな方はぜひお試しあれ。
SUNDA
従来の共同井戸の維持・管理体制を「従量課金型 自動井戸料金回収サービス」の新たなテクノロジーを使って刷新したソーシャル企業です。これまでは井戸を使用する村人から維持・修理費用を回収するというマニュアルオペレーションで回していましたが、実際はなかなか機能せずに料金が回収できず、結局井戸が放置されてしまうといった状況が現地では多く見られる光景でした。
そこで、IoTを使ったプリペイド式の井戸利用システムを構築し、この管理体制を現地の県レベルの組織に行政と連動して行うことでVisionに掲げる「サブサハラアフリカ農村部の7億人の安全な水へのアクセスを実現する」をまさに体現している企業です。
口でいうは易しですが、実際に行動に移す代表の坪井さんの並大抵ではない努力と想いにリスペクトでしかないです。アフリカ中にこのサービスが広がっていきますように!
いかがでしたでしょうか?気になる企業や取組みはございましたでしょうか。意外と知らない企業もあったかもしれませんね。
是非自分のやりたい、やってみたいが叶えられる環境に身を置いてこれからのキャリアについて考えるきかっけになっていましたら幸いです。
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